ドイツの官民が一体で推進する製造現場のデジタル化とネットワーク化 — それが「インダストリー 4.0」です。

未来の工場

目標は、お客様によって異なる家具を工業生産することです。コストは大量生産と同じ程度であることが理想です。HOMAG グループは、製造現場をネットワーク化することにより、途切れのない情報の流れを実現します。ここに、賢いワークが加わります。賢いワークが加工方法を機械に知らせるのです。この情報を伝達するために、どのワークにも仕様と加工パラメータが記録されたデジタル ID が付いています。

工場をネットワーク化するための 5 大要素:

• デジタル部品
• 知能を持った機械
• 縦型ネットワーク
• 横型ネットワーク
• 情報を持つワーク

材料加工分野で工場をネットワーク化する手順

レベル 1: 

事務所と工場をネットワークでつなぐ

まず、企業内のインフラを整えます。

• すべての機械をネットワークに組み入れます
• 工場の仕事を事務所へ移管
  例えば、CNC プログラミングやデータの集中管理など
• バーコード付きラベルをワークに貼り、ワークを生産データとプロセスに一意に関連づけます

長所:

• 機械の生産能力が向上します
• 事務所と工場のネットワーク化により、作業プロセスを簡素化できます
• プログラムを更新したり変更してすぐに、すべての機械で使用できるようになります
• バーコード付きラベルにより、機械がプログラムを自動的に読み込みます
• ラベルにより組立やピッキングなどの作業工程が簡素化されます

レベル 2:

データ生成の自動化 — 縦型ネットワーク

加工の準備をするときには、スムーズなデータ処理プロセスが重要になります。
お客様の要望を製造データに反映させるのに、良い方法があります。
例えば、HOMAG Consulting & Softwareの HOMAG iX などの CAD/CAM システムが便利です。 

長所:

• woodWOP ツールの「Project Manager」と「DXF-Import professional」を使えば、プログラミングの手間が減少します
• HOMAG iX は加工準備作業の効率を向上させ、手作業の工程を減らします。
• 加工するすべてのエレメントに対して完全な製造情報 (インターフェース、ラベル、CNC プログラム、図面) が整っているため、ミスや不必要な問合せを防ぐことができ、ひいては生産におけるランタイムが短縮されます。

レベル 3: 

生産プロセスの最適化 — 横型ネットワーク

これから数年のうちに、生産計画および能力所要量計画をはじめ、部品・オーダー追跡、さらに再加工、ピッキング、発送の手配までのすべての分野で、管理手法としてソフトウェアの重要性が増していくことになります。これに際して弊社は、特に中規模工場に適した製造システム ControllerMES を提供します。

長所:

• 生産の透明度が向上
• 質問にはリアルタイムで返事があります
  例えば、「オーダー XY 用の部品は全部完成しているだろうか?」
  「オーダーを加工する余裕があるだろうか?」
• 「利口なワーク」— すべての関連情報をいつでも呼び出すことができます
• どの部材も必要な時に、しかるべき作業場に用意されます。
  再加工やピッキングの準備も周到に行われます。