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革新と伝統の融合 - HOMAGの次世代ネスティングソリューション

最新の機械に求められるものは大きく、広範囲にわたります。資源を大切にし、節約する必要がある一方で、パフォーマンスを向上させ、より効率的にすると同時に高い柔軟性を与えることも必要です。要件プロファイルは幅広いものです。 しかし、まさにそのように市場から求められるものを HOMAG は追求し、ネスティングアプリケーション用の新世代の機械を投入しました。サステナブル志向の現代のユーザーはこれらの機械をすぐに導入することでしょう。CENTATEQ N-210 と CENTATEQ N-510 の 2 モデルが 2021 年 11 月 15 日に公式発表され、市場に導入されました。

  • CNC門型マシニングセンターCENTATEQ N-210
    CNC門型マシニングセンターCENTATEQ N-210
  • インフィードでの自動ラベリング
    インフィードでの自動ラベリング
  • 一体型フィーダー
    一体型フィーダー
  • ポータルでの中央吸引接続
    ポータルでの中央吸引接続
  • 吸引と排出の複合装置
    吸引と排出の複合装置
  • テーブルフィールドを効率的に割り当てるためのグリッドが定義されたMATRIXテーブル
    テーブルフィールドを効率的に割り当てるためのグリッドが定義されたMATRIXテーブル
  • 様々なクランプエレメントをオプションで用意
    様々なクランプエレメントをオプションで用意
  • 空気圧で下げられるアルミ製ストップシリンダー
    空気圧で下げられるアルミ製ストップシリンダー
  • 需要に応じた自動制御で定規を止める
    需要に応じた自動制御で定規を止める
  • X方向に8倍のツールチェンジャー、トラベリング
    X方向に8倍のツールチェンジャー、トラベリング
  • 多彩な加工を可能にする5軸加工
    多彩な加工を可能にする5軸加工
  • 縦型、横型スピンドル、グルービングソーなど様々なバリエーションの高速ドリル技術
    縦型、横型スピンドル、グルービングソーなど様々なバリエーションの高速ドリル技術
  • スイベルアームによるマニュアルラベリング
    スイベルアームによるマニュアルラベリング

今後は、従来のネスティングタスクに加えて 5 軸加工も実行できます。これを問題なく最善の形で実施できるようにするために、Z 方向への許容全高が拡張されました。そのため、最大限に拡張した仕様では、今後は 260 mm までの材料厚さに対応できます。
この新世代の機械はシングルモードで機能し、自動化を行います。個別のテーブルサイズは特にハーフフォーマットでも対応できます。
テーブル構成の他に、バキュームおよびエアクッションコンセプト、そして吸引コンポーネントも見直され、改良されました。非生産時間と装備を最適化するために、ツール交換システムも調整されました。これらの機械は、投資額を減らして品質基準を高めると同時に納期を短くするという基本理念のもとに開発されました。結果として生まれたのが、スリムでモダンなデザインです。吸引部などのすべてのコンポーネントが今後は機械テーブル内に完全に組み込まれます。

14 のオートメーションコンセプト

お客様側の空間やニーズに対する要件も含め、パフォーマンスに対するさまざまな要件により、個別に調整できることが必要とされます。最初にベーシックバリエーションを導入した後に、必要に応じて、また、自社の発展状況に応じて、簡単に機械に追加装備することができます。「HOMAG Group と共に成長する」というモットーに合うように、例えば部材を送るためのリフトテーブルや部材を押し出すための自動ベルトを追加装備することができます。また、鋸と倉庫のコンビネーションまたはロボット接続部への完全統合も行うことができます。
 

高い効率と自動化での完璧な生産

大量の処理のために、HOMAG は左側にリフトテーブルを、右側にベルトを提供しています。リフトテーブルは常に望ましい高さに移動し、加工テーブルへのパネルの取込みは自動で行われます。この取込み装置は、機械の奥行きに応じて増加していく数の吸着パッドから構成されます。加工するパネルの重量が重くなる場合は、必要に応じて吸着パッドを増やすこともできます。新しい点は、機械のハウジングに取込み装置が内蔵されていることです。コンポーネントを汚れやほこりから守るというメリットの他に、このことは外見的にも絶対的な付加価値を提供します。加工プログラムの終了後、完成したネストがベルトに押し付けられると同時に、新しいパネルがリフトテーブルから加工テーブルに移されます。

動的往復モード

既知の往復モードに、テーブルの半分ごとに分かれたバキューム供給と換気が加えられています。テーブルの左半分と右半分の間でのこの高効率で完璧な切替えは、「動的往復モード」によって拡張されます。コンソールテーブルの場合のように、バキュームフィールドはテーブルの半分それぞれに配分されて、個別に制御することができます。そのため、大きさの異なるフォーマットの個別の部材を問題なく往復モードで処理できます。

最適な材料利用とラベルが家具生産に透明性をもたらす

サステナビリティはネストの組立てにおいても非常に重要です。目的は、生じる切り屑をできる限り少なくすることです。そのため、ネストは既存の材料を最適に利用できるように構成されています。ソフトウェアソリューションの intelliDivide Nesting、Cut Rite Nesting、Nesting Production Set がここでサポートします。

生産後の部材の組立てに向けた準備が最適に行われるように、ラベルを付けることができます。それらのラベルは、家具製造のための貴重な情報を提供します。ここには例えば材料の種類、装飾を表示できますが、もちろん委託情報やロゴも表示できます。
ラベルは加工前にリフトテーブル上で自動で貼るか、ベルトの末端で手作業で付けることができます。機械の装備状況に応じて、HOMAG は個別のソリューションを提供しています。

テーブル構成 - 新しいバルブ技術と最適化された吸引を利用する切替え可能なバキューム

HOMAG の新世代のネスティング機械では、ニーズと要件に応じてさまざまなテーブルサイズが提供されます。その寸法は 1.25 x 2.5 m から 2.1 x 7.4 m までで、ハーフフォーマットも対応しています。テーブルサイズに応じてバキュームフィールド分割の 3 つの装備バリエーション、つまり Classic、Advanced、Premium が提供されます。
Classic は、現時点で典型的なネスティング機械のテーブル構成を意味します。フィールドサイズは、その下にある原板フォーマットを最適に示すことができるように設計されています。Advanced は対称な機械の分割を意味するため、前後で同じフィールドサイズが示されます。
Premium は基本的に、常に同じ大きさのフィールドで構成され、それらが個別に制御されます。このバリエーションに関しては、HOMAG は今後、1 つのフィールドのみを有効にすることができます。そのために、テーブルに新しいバルブ技術が搭載されました。これは、部材を最適に固定できるように、常に最大限の必要バキュームパワーを生成します。余分なエネルギーを供給しないように、必要な面をピンポイントで正確に制御することが新しい点です。

新設計のマトリックステーブルは突起と溝で構成されていて、これには指定されたピッチ間隔があります。個々のパネル間の移行部は、常に一定してその順番どおりに進行するように、また、制限なくセグメント全体にわたって吸着パッドの位置決めができるように構成されています。これは 5 軸加工のために非常に重要なことです。 生産中にテーブルでバキュームにより部材を吸着するのが重要である一方で、後でテーブルと作成されたばかりのネストから削り屑を吸引することも重要です。 組み合わせられた吸引・押出し装置はモジュール式の構造で、HOMAG では今後、機械のハウジングに内蔵されます。それにより、保護プレートの清掃やネストの押出しなどのプロセスが組み合わせられるため、設備での非生産時間が短縮されます。吸引ユニットは検査済みで、CFD 気流シミュレーションにより最適化されています。中央吸引サポートの直径と組み込まれたブローノズルの配置が最適な吸引結果をもたらします。ピンポイントで正確に吸引の必要量に達します。

ツールチェンジャとドリルユニットの選択における高い多様性

短時間の交換のために、ベースとして 8 連ツールチェンジャを選択することができます。加工の多様性とお客様の希望用途に応じて、14 個および最大 22 個のツールが取付け可能なバージョンも選択できます。既知の交換時間は大幅に短縮され、現在では平均 10 秒ほどになっています (ツール 1 からツール 2 へ)。
ツールの交換はパネルのハンドリングと並行して行うことができ、これもまた時間の節約になります。

HOMAG の新しいネスティングシリーズでは、21 種のドリルユニットが使用でき、さまざまなバリエーションでお客様に提供されます。垂直スピンドル付きドリルユニット、垂直スピンドルおよび溝鋸付きドリルユニット、垂直・水平スピンドルおよび溝鋸付きドリルユニットがあります。
さらに、どの交換システムを使用するかはお客様が決定します。例えばツール交換が繰り返し行われることが問題であれば、特許取得のクイックチェンジシステムを選ぶことができます。

CENTATEQ N-510 での 5 軸加工 - 使用における付加価値

DRIVE5CS 5 軸ヘッドは、現在すでに CENTATEQ N-500 の後継モデルで使用でき、昔ながらの家具職人に特に高い加工の多様性を提供します。ネストの分割に加えて、このシリーズは今後、従来の加工センターとしても使用することができます。

既知の穴列、8.5 mm の背板用溝、ライトストリップ、ダボ、Mini Fix または Cabineo といった家具用コネクターの他に、350 mm の鋸刃での留め切りや、階段の側桁やドアパネルといった無垢材コンポーネントの加工も問題なくできます。そのために、部材は吸着パッド上に配置され、バキュームを使ってテーブルに固定されます。
その際に、HOMAG の高精度ストッパーシステムもサポートします。これは用途に応じてさまざまな高さに制御することができます。

サステナビリティ

お客様のための技術的および機能的アプリケーションの他、この機械では、資源を大切にして高いサステナビリティを達成するための広範な措置が取られています。
ツール交換の時間が短縮されました。バキュームによる削り屑の吸引とパネルの吸着も最適化されました。パネルの切り屑を最小限に減らすために、加工のためのネストの分割は可能な限り効率が高くなるように設計されました。流量、空気、そしてパネル材料も節約されます。
プロセスを組み合わせ、つなげることによって、ツール耐用期間が大幅に長くなります。

HOMAG は新しい機械 CENTATEQ N-210 と CENTATEQ N-510 によって、実際にネスティングを再定義しました。高度モジュール式のバキュームおよびエアクッションコンセプト、簡単な設備拡張のためのプラグ&プレイのオートメーションコンセプト、あるいは 5 軸加工の補完といったクレバーな措置が、技術的に機械の価値を大幅に高めます。サステナビリティと資源の保護を目的としてすべてがまとまっています。

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