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これはパネルソー SAWTEQ B-400 と自動平面倉庫 STORETEQ S-200 で構成される HOMAG 倉庫付きパネルソー。

窓やドアに合わせたオーダーメイドのスーツ

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2022/12/12   |   Bischofswerda   |   ドイツ

  • Meesenburg 社では革新的な製品がドイツのビショフスヴェルダに新設された HOMAG 生産センターで少し前から生産されている。
  • これはパネルソー SAWTEQ B-400 と自動平面倉庫 STORETEQ S-200 で構成される HOMAG 倉庫付きパネルソー。
  • Meesenburg 社の急速な成長は、インテリジェントで高度に自動化された効率的な生産センターに徹底的に投資をしたことで可能になった。
  • 「HOMAG とのパートナー関係は順調です。注文から今日に至るまで、あらゆる点で常に模範的なサポートを受けてきました。これは驚くべきことであり、市場のリーダーである HOMAG の評判を裏付けています。」とオーナーのマーティン・メーゼンブルク氏は話している。
  • 「市場の要件を満たし、お客様に適切なソリューションを提供できるよう、私たちは製品とシステムを開発しています。」と、Meesenburg 社の製品管理マネージャーであるロベルト・ライネルト氏は話している。

建築や家具の金具、工具、機械、作業安全装備、建築化学製品など、12 万点を超える商品を取り揃えた Meesenburg Großhandel KG 社は、まさに建築業や建築産業の法人顧客向けのメガストアです。これまで常にそうだったわけではありません。1758 年に創立された同社は、これまでの歴史の中で何度も改革をしてきました。一番新しい改革は、卸売業者から革新的な製品を自ら製造するメーカーに変化したことにほかなりません。ここで重要な役割を果たすのが、新しく設置された HOMAG「Made to Measure 生産センター」です。

Meesenburg Großhandel KG 社は、ドイツ北部のデンマークとの国境近くに拠点を置いています。260 年以上前にドイツのフレンスブルクで創立されたこの会社は今でも同族経営で、創業当時と同じように鉄製品を扱っています。これはずっと変わらないものです。しかし、よく調べてみると、Meesenburg 社の歴史は絶え間ない変化と変容の歴史であることがわかります。最初は農業の顧客向けの鉄製品から始まり、ある時点からは、今や圧倒的なメインカテゴリである窓やドアの金具や組立資材が加わっていきましたが、今ほど多くはありませんでした。「30 年以上前に父から経営を引き継いだとき、自社の販売店で磁器や家庭用の商品なども販売していました。」と、オーナーのマーティン・メーゼンブルク氏は回想しています。

ヨーロッパを代表する組立資材・建築用金具卸売業者

それ以来、同社はヨーロッパを代表する組立資材・建築用金具卸売業者の 1 つに発展してきました。この同族経営企業の年間売上高は約 3 億 3 千万ユーロです。Meesenburg 社は、ドイツのフレンスブルク本社に加えて、国内だけでも 31 の拠点を持ち、他のヨーロッパ諸国にも支店があります。全体としては、1,200 人を超える従業員を雇用しています。「このことから、当社は年間売上高が 1 億ユーロを超える企業の中で、ドイツで最も古い同族経営企業 100 社に入っています。」とメーゼンブルク氏は述べ、すぐに次のように付け加えています。「しかし、この誇り高き社史からお金を生み出すことはできません。月末には、私たちもすべての費用を賄い、給与を支払わなければなりません。私たちが経済的に成功し、競争の中で勝ち続けなければできないことです。」

卸売業者やその顧客が売り込む市場は、その時代のメガトレンドによって形作られています。最も重要な 3 つのメガトレンドは、デジタル化、職人不足、そして持続可能性の問題です。メーゼンブルク氏はこれらの課題を挙げ、それをチャンスと捉えています。同社は一貫してデジタル化に注力しており、すでにオンラインでの売上の割合が増加しています。「市場の要件を満たし、お客様に適切なソリューションを提供できるよう、私たちは製品とシステムを開発しています。」と、Meesenburg 社の製品管理マネージャーであるロベルト・ライネルト氏は強調しています。

新たに商品に追加: 窓やドアに合わせたオーダーメイドのスーツ

その一例が、Meesenburg 社がドイツのビショフスヴェルダに新設された HOMAG 生産センターで最近生産している革新的な製品です。その背後にはどのようなアイデアがあったのでしょうか?新しい建物やエネルギー効率の高い改築では、住宅の遮断性を向上させるために膨大な技術が使われています。例えば、外の騒音を遮断し、家の中の熱を保つために、遮断性の高いファサード部品や窓を使用するのがセオリーです。「実際には、建物の窓やドアの周りに大きな隙間があることがよくあります。音が入り込み、熱が逃げる隙間です。」と、ライネルト氏は説明しています。その理由は、組立ソリューションの欠如です。これまで、建設会社はこれらの建築パーツの組立てを自力で行い、ある程度はその場で作ってきました。それは労力の面でもエネルギー効率の面でも理にかなってはいませんでした。

「私たちの目標は、この市場の隙間を埋めて、エネルギー効率を最適化した窓とドアの設置のためのオーダーメイドの成形部品システムソリューションをお客様に提供することです。」とライネルト氏は説明しています。製品マネージャーを中心としたチームが、この目標のために製品ポートフォリオ全体を少しずつ成長させていきました。その範囲は、基礎断熱材やアダプターの成形部品から窓台接続の成形部品、窓枠の延長部、スライドドア用の特殊成形部品にまで及びます。「これらの製品は、窓やドアに合わせたオーダーメイドのスーツのようなものです。」とメーゼンブルク氏は述べています。「単純にぴったり合うのです。」

新しい生産プロセス: 高度な自動化

「当初、私たちは丸鋸で切断する単純なテーブルフライス盤を使い、労力をかけて新しい成形部品システムソリューションを作っていました。2019 年の試用段階では問題ありませんでした。」とライネルト氏は回想しています。しかし、需要が急速に増大したため、技術的にも人員的にも、受注することがほとんどできなくなりました。当初、チームは特に窓台接続の成形部品を作成していました。しかしその後、他のソリューションがすぐに追加され、現在では、自社の成形部品システムソリューションのポートフォリオには約 4,000 の商品があります。

この急速な成長は、ビショフスヴェルダにある Meesenburg 社の拠点で、インテリジェントで高度に自動化された効率的な生産センターに徹底的に投資をしたことで可能になりました。ここには、パネルソー SAWTEQ B-400 と自動平面倉庫 STORETEQ S-200、ならびに下流の HOMAG CNC マシニングセンター CENTATEQ P-200 で構成される HOMAG 倉庫付きパネルソーが含まれています。その成長は非常に大きいものでした。「最初は、パネル材料を丸鋸に載せ、多大な身体的労力をかけてサイズに合わせて切断し、次に部材を CNC フライス盤に運び、すべてをデスタッキングして、その間に残りを保管する必要がありましたが、今日では新しい HOMAG 生産センターにより、ほぼすべてが完全自動化されています。」とライネルト氏は嬉しそうに話しています。

効率も飛躍的に向上

Meesenburg 社において、デジタル化は先進的な自動化を行うための鍵です。例えば、会社の注文プロセスは SAP ベースで行われます。顧客が自分のシステムのために新しい成形部品をオンラインで注文すると、すべての注文データが SAP に記録され、そこから作業準備のために HOMAG 最適化ソフトウェア Cut Rite に転送されます。次に、これを使用して切断図面が作成され、機械に注文データが転送されます。試用段階では、3 人以上の職人が適切なパネル材を見つけて、サイズに合わせて切断し、CNC フライス盤で加工していましたが、現在では、同じ作業をはるかに短時間、はるかに高い精度でたった 1 人の職人が行います。

多くの部分で大幅に改善されたことで、効率が向上しました。例えば、残材の管理です。まず、切断が最適化されたことにより、切りくずや残材が大幅に減少しています。残材はすぐに記録され、すぐに生産に再利用できるようになります。これは、まさにサステナブルです。HOMAG の倉庫ソフトウェア woodStore は、これらすべてを全自動で処理します。装備変更時間に関しても、大幅にプロセスの無駄がなくなりました。「当社の古いテーブルフライス盤では、新しい成形部品ごとにフライス工具を手動で交換する必要がありました。これは非常に手間がかかり、プロセスが絶えず中断され、多くの時間がかかりました。」とライネルト氏は話し、次のように付け加えています。「新しい HOMAG CNC マシニングセンターを使用すると、この手間が完全になくなります。ユニットには自動工具交換システムが装備されており、事実上自動装備です。」

上流の倉庫付きパネルソーにより、CNC の処理能力がさらに向上し、負担が軽減されています。「そこで、例えば鋸ではオプションの強力溝に決めました。」とライネルト氏は述べています。これを装備した鋸は、必要なすべての溝を 1 つの工程で、それも驚くほどの速さで作成します。HOMAG の鋸なら、1 つの溝にわずか 5 秒しかかかりません。このステップは CNC だと約 20 秒かかります。「今では、加工時間が CNC ステーションの 4 分の 1 になり、完全な時間節約ができました。」と製品マネージャーのライネルト氏は話し、さらに「これにより、当社の効率と処理量が大幅に向上しています。」と述べています。

結論と展望

2022 年 8 月、ビショフスヴェルダにできた新しい HOMAG 生産センターの試運転が行われました。これにより、この長い伝統を持つ卸売会社は、建設業向けのドアと窓用の革新的な成形部品システムソリューションのメーカーへと素晴らしい進化を遂げました。それは大きな歩みであり、業界で他には見られないものでした。Meesenburg 社の自社ブランドマネジメントの責任者であるナタリー・シェル氏は次のように説明しています。「当社が生産している自社ブランド blaugelb の成形部品システムソリューションによって、当社は組立会社、投資家、建築家、製造会社の間の架け橋になっています。blaugelb Triotherm+ 成形部品と EPS ファミリーの blaugelb 加工製品において、最初の C2C 認証で「シルバー」を獲得したことは、関係者全員に対し、将来的に自身のプロジェクトに経済とエコロジーを結び付ける可能性を与えています。継続的な CO2 削減に貢献できていることが嬉しいです。」

その革新的な製品は、Meesenburg 社の新しいオンラインストアで 24 時間いつでも注文でき、自社工場から迅速に配送されます。さらに、それらを装備した建物のエネルギー効率面での持続可能性も高め、建設現場での労力を最小限に抑えます。同じことが製造プロセス自体にも当てはまるとメーゼンブルク氏は述べています。「HOMAG 生産セルを使用することで、デジタル化、自動化された持続可能な方法で生産を行うことができ、エネルギー消費がかなり少なく、廃棄物が非常に少なくなることにより、まったく新しい市場セグメントに最初から完全対応することができます。さらには、職人を追加雇用せずに、製造業者として成長し続けることができます。」

「HOMAG とのパートナー関係は順調です。注文から今日に至るまで、あらゆる点で常に模範的なサポートを受けてきました。これは驚くべきことであり、市場のリーダーである HOMAG の評判を裏付けています。」

Meesenburg Großhandel KG 社のオーナー、マーティン・メーゼンブルク氏

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