2016/06/27   |   ドイツ

会社の規模の大小に関係なく、木造建築では建築期間の短縮が課題

どの程度の自動化が重要かは、必要な生産能力と場所によって異なります。要件に応じて、さまざまな機械および組み合わせオプションを提供いたします。

"Ich betrachte die Umstrukturierung und die neue Produktionstechnik als wichtige Weichenstellungen, die mein Unternehmen fit für weiteres Wachstum in den kommenden Jahren machen.“

Andreas Gamper, Gamper Holzbau - Bauprojekt GmbH

引用元: Mikado、2016 年 7 月発行

全自動製造は、木造建築分野の企業にとっても魅力的です。しかし、調達の理由は企業ごとにまったく異なります。小規模および大規模の木工会社に共通していることは何かという問いに対して、現在、答えは明白で、生産能力の十分な活用と大きな成長のチャンスです。多くの企業で、受注のバックログが非常に高いため、処理は翌年まで続いています。そのため、木造建築の重要なメリットである短い建築期間が事実上無効になります。

生産能力の向上がプラス材料を提供します。

熟練技術者が慢性的に不足している時代に、生産能力を高めることは必ずしも容易ではありません。そのため、多くの会社では、生産装置の近代化という道を進みますが、ここで大きな会社と小さな会社の違いが重要になります。

大きな会社では、新しい生産ラインの生産能力にまず関心が集まるの対して、小さな会社では別の問題に突き当たります。この問題に対して、ユニークな答えを出した 1 人がベレンベルクの Andreas Gamper です。屋根ふき工場やブリキ工場も属する彼の木工会社では、大工が一戸建て住宅の建築、増築だけでなく、建物等級 4 までの工業 / 商業ビルや住宅の設計と建築を行っています。

受注状況の改善により、当社はここ数年の間に成長し、業績予測も良好です。現在、ベレンベルクで、年間約 20 戸の家を建てており、これに、オフィスおよび管理棟向けの木材枠組要素が加わります。

2014 年に Gamper は会社の構造改革の一環として、WEINMANN の回転テーブル・多機能ブリッジ装備コンパクトシステムを調達しました。既存の WEINMANN 製テーブルは、コンパクタに問題なく組み込むことができます。採算性への Gamper の返答は次の通りです。「この機械を使えば、いくらか有利に生産できるのは明らかですが、私にとっては採算性は二の次です。採算性だけから考えれば、トラックや木材加工機がコストに見合っているかだって疑問です。どちらもよく稼働していますが、2 週間停止状態であることもたまにはあるからです。そう考えれば、自分にプレッシャーをかけるだけで、結局は採算に合わなくなります」

WEINMANN 製木造建築システム技術の計算例を見れば、当社はすでに黒字範囲に入っています。年間約 15 戸の家屋またはこれに相当する要素面積以上ですでに損益分岐点に達します。

要素構造の複雑さや目標製品価格に応じて、さらに少量から損益分岐点に達することも可能です。というのも、節約は、装置による純粋な加工時間の短縮と同様に、手動生産の長い補助処理時間の省略にも起因するからです。例えば、コンセント穴を手作業で穿孔しようとすると、その前に多くの細かな手順が必要です。図面を読み、コンセントの印を付け、工具を持ち出し、コンセント穴を穿孔し、材料を片付けるなどです。自動製造では、このような手順がすべてなくなります。

さらに、製品品質の監視というテーマがますます重要になりつつあります。これに関連して、静力学的な計算の実現とそれに伴うかすがいの数・間隔は、無視できない品質面であって、これは多機能ブリッジで保証できます。

しかしながら、Gamper Holzbau の新規購入の理由は別のところにあります。「当社は、木材加工機用に新しい工場を建て、この拡張に伴って、旧工場での生産を構造改革しました」。これは、当社にとってまず、そこから生産へと材料が供給される、工場側の 3 つの新しいゲートを意味しました。

プレハブレベルと社員のモチベーション

コンパクタの利点については、すぐに多くの理由が挙がります。「まずは、生産の最適化とプレハブレベルの向上が私の望みです。それから、もう手で印を付けたり、後から丸鋸、ルーター、釘打ち装置を持って要素によじ登る必要のない魅力的な職場による社員のモチベーション向上です。

今では、多機能ブリッジでこのような作業工程が自動化され、社員は機械の周りを片付けるだけです。これにより、誰もが楽しめて、潜在顧客にいつでも紹介できる、快適で清潔な職場が生まれます。さらに、以前は接近しにくかったため、おそらくたまには描き損なった問題箇所ももう問題ではありません。全体として、現在、生産はさらに円滑、専門的になり、はるかに改善された職場環境で行われるようになりました」

3 つ目のメリットは、新しい技術が有能な社員を解放して、別の分野で作業できるようにしたことです。この効果だけによっても、生産能力は大幅に上昇しています。Gamper によると、当社は「さらなる説得力」で生産できるようにもなります。つまり、生産能力活用が大きくなれば、受注のピークによりよく対応でき、短期的に受注を入れ込み、建築主にも非常に短い時間枠でサービスを提供できます。

社内のワークフローの向上

新しい技術は、会社のワークフローの向上にも役立ちました。コンパクトな製造ラインの右側には、要素に窓を取り付けるのに十分なスペースがまだあります。このために、完成した要素を垂直に立てて、ローラで工場内を移動できる搬送トロリーに載せます。窓を取り付けた後、フォークリフトで台車を旧ゲートから中庭に移動させ、そこで台車が積み込まれます。以前は 1 つのゲートに限定されていた物流が、現在では工場内いたるところでスムーズに行われるようになりました。

振り返って、Gamper はコンパクタの購入は有意義な投資であったと考えています。「コンパクタで目指した目標は達成され、WEINMANN との協力も、生産レイアウトでの誤解があったことを除いて、終始肯定的なものでした。全体的に、構造改革と新しい生産技術は、当社が今後さらに成長していくための重要な針路設定と見なせます」

未来への針路設定としての投資

オスターホーフェンの Wolf System の場合、レベルはまったく異なりますが、全般的な条件や意図は部分的にではあれ、完全に匹敵します。ここでも、生産装置への投資を未来への重要な針路設定と見なしており、また長年、優れた判断力で行われてきた成長戦略の一部です。ここでも、一方では、一戸建て住宅および集合住宅用の要素が作業台に上がり、他方では、急上昇している傾向として、商業ビル (オフィス、販売店舗等) および学校や幼稚園などの地方自治体の建物の要素が作業台に上がります。

オスターホーフェンでも市場でのラインナップは幅広いです。企業グループの一員として、ドイツ子会社は、農業および工業用コンテナやサイロの建設に活発で、特に農業、商業および工業用建物の鉄鋼、セメント、木造建築、ならびに建売りの一戸建て住宅や集合住宅の建設にも積極的です。

当社は過去 10 年間に木造建築を大幅に強化しましたが、それはこの分野に多大な成長の可能性があると予測したからです。2011 年に Wolf System は、4 つの作業テーブルと 2 つの多機能ブリッジ付きの WEINMANN 装置 1 台を購入しました。これにより生産能力の増強を見込んだため、装置は高速生産サイクルに最適化されました。このために、通常の「ボトルネック」が、時間のかかる作業 (木造枠組壁の設置、配管、断熱材の取付け、外部断熱材の取付け) を複数のテーブルに分割することにより緩和されました。

数字が物語る

装置の潜在能力をフル活用するために、材料の経路も生産全体で最適化されました。木材加工、パネル張り、配管および断熱用の材料はラインのすぐとなりの対応するステーションにあります。作業テーブルによって立てられた要素の搬出は、搬送トロリーによって行われ、この搬送トロリー上では窓が取り付けられてから要素がクリーニングステーションまたは壁板収納庫に搬送されます。これらの周辺装置も WEINMANN によって設計され、納入されました。

以前はグループ内のパートナーから木造枠組壁を納入しなければならなかったところ、それ以来オスターホーフェンの自社生産能力を著しい成長分のために利用しました。2011 年に Wolf System は年間約100 戸の木造住宅を売却し、2015 年にはすでにこれが 180 戸になりました。昨年、WEINMANN のラインでは、木材パネル建築用の要素で合計約 62,000 m² を製造しました。

生産ライン調達の理由として、代表者の Jean-Luc Herrmann は、1 つには、住居建設から不動産建設へと木材パネル建築を拡大したことを挙げています。「さらに当社ではプレハブレベルを高めたかったのです。熟練技術者が不足していることを考えると、組立プロセスを簡素化して、スタッフの作業時間やエラーの原因を減らすことは有意義なことです。

これは、木造住宅の建設だけでなく、例えば、ファサードシステム用のホルダーを木材加工工場ですでに要素に取り付ける不動産建設にも当てはまります。プレハブにより生じる取付時間の短縮により、コスト面でも大きなメリットが生まれます」

2 番目の生産ラインがすでに準備中

今では、現実が 2010/11 年の成長シナリオをすでに追い越してしまいました。オスターホーフェンの当社では、WEINMANN の装置を 2 シフト稼働で利用しているにも関わらず、またしても自社の生産能力の限界に突き当たっています。時には、生産の一部を子会社に外注しなければならないほど、生産能力が限界に達しています。

その結果、オスターホーフェンでは 2 番目のライン用の工場をすでに建設しています。この工場には 3 台のテーブルと 1 台の多機能ブリッジが収容され、今年の半ば以降から、外壁モルタルは含まないすべての要素、つまり、前面にファサードが架かった内壁と外壁とを製造します。さらに、新工場には、今までは 4 テーブル装置のとなりにあった屋根 / 天井要素の製造用テーブルが移動します。

4 テーブル装置では今後、断熱複合システムを含む外壁要素だけが製造され、これにより切替えのない製造プロセスが生まれ、ワークフローがさらに改善されます。

機械技師との連携を、Herrmann は今日も以前と同じように肯定的に評価しています。「当社は適切なアドバイスを受けており、装置は最初からスムーズに作動しました。わからないことがあっても、簡単に電話をかけて、意見交換することができます。最初は当社の EDP を調整する必要がありましたが、それは、社内に CAD マクロを自分でプログラミングして、WEINMANN のインターフェースを制御する専任プログラマーがいるためです」

これは、オスターホーフェンで他の領域でも、CNC 制御の機械を使って加工する場合 (鉄骨構造において CNC 制御で構成部品に穴を開けて、鋸加工する場合など) には意味があります。利点: 混合構造の場合 (鉄骨支持構造と木材パネル壁を含む工場の場合など)、すべてが均質でただちに合致します。さらに、グループの子会社は、生産に追い込まれたときに、データセットを送るだけで、互いに受注を分け合うことができます。

これだけでもすでに Wolf System にとっては、工業的に考え、木造建築においても CNC 制御の生産装置を使用して製造するのに十分な理由です。同社の採算性については、オスターホーフェンでは聞くまでもありません。2 シフト稼働のフル生産能力、年間 180 戸を超える生産量、そして工業・商業建築分野でのいくつかのプロジェクトでは、いずれにせよ、工業生産の代案がありません。

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