2020/03/25   |   Mindelheim   |   ドイツ

Wagner Möbel Manufaktur: 恐れずに前に進む。

74 年前にファームハウス風インテリア家具の製造から始まった会社は、今日、さまざまな巧みの技と細部へのこだわりをもつ高級内装業者へと発展を遂げました。

Wagner 社は、1946 年に Peter Wagner がミンデルハイムに設立した会社です。高品質で高級感のあるファームハウス風インテリア家具はここで作られました。「80 年代のお金持ちは、こぞって Wagner 社の家具稠度を揃えたものです」と話すのは、現在、この家具製造所の社長を務める Tobial Waltl です。しかし、ファームハウス風インテリア家具の流行が過ぎると、これらの製品は時代に合わなくなり、Wagner 社は 2006 年に売却されます。しかし、Tobias Waltl がこの会社を買収してから、当時 42 人だった従業員は 130 人に増加し、名前も Schreinerei Wagner から「Wagner Möbel Manufaktur」へと変更されました。

経営学の MBA を持つ Waltl がこの家具製造所を買収したのは 27 歳のときです。しかし、周囲の人々からは、「家具製造の知識もまったくないのに、この若造はすぐに破産するだろう」と思われていました。そして、Waltl もまた、「最初はオーク材とビーチ材の区別もつきませんでした。ですから、一生懸命勉強しました」と正直に告白しています。知識もないのになぜ、Waltl は家具製造所を買収することにしたのでしょうか?その質問に彼は、「コンサルティングだけの仕事はしたくなかったからです。私は、何か物を作る会社を求めていました。何かの香りを楽しんだり、感じたり、味わったりできる仕事がしたかったのです」と笑いながら答えました。Wagner 家具製造所のもう 1 つの重要なメリットは、当時の従業員が持っていた優れた職人技でした。

現在、Wagner Möbelmanufaktur 社は南ドイツ最大の家具製造所の一つになっています。専門領域は、ニューヨークから東京まで輸出している最高級のインテリア家具です。これにはオブジェクトやホテルの家具調度品が含まれ、例えばアリアンツ本社、ホテルチェーンのオリジナル装備品、高級オブジェクトなどがあります。

プロセスを完璧に調整。

6 人の専属デザイナーの一人による最初のプランニングが終了すると、どの顧客にも個人的なプロジェクトリーダーが割り当てられます。プロジェクトリーダーは寸法取りを行い、詳細を詰め、最終的に計画を設計部門に渡します。そこで、それらの計画は、imos の CAD/CAM システムで図面になり、切断最適化ソフトウェア Cut Rite によって最適化された後、製造部に引き渡されます。

ここでは、ネスティングマシン BHP 210 (現 CENTATEQ N-800) で切断を行います。この機械は、自動倉庫 TLF 211 (現 STORETEQ S-200) に接続されています。次に、自動リターンシステム LOOPTEQ O-300 を使って KDF 670 (現 EDGETEQ S-300) で部材のエッジ加工を行います。その後、残りの留め切りやパーティションパネルの加工が BMG 110 (現 CENTATEQ P-110) ですべて実施されます。作業場では家具が完全に組み立てられ、輸送用および取付け用に梱包されます。

製造プロセスの中で、HOMAG 機械によって改善されたことは何でしょうか?「生産量の増加と品質の向上です」と Tobias Waltl は説明します。自社での工程数が比較的多いことから、バイエルンのミンデルスハイムの Wagner 社では、現在、2 シフト制で稼働しており、さらに 3 シフト制への切替えも計画されています。その理由として、「基本的に機械で加工可能な量の材料をまだ投入できていないからです」と Waltl は話します。

将来のための装備

将来の最大のチャレンジのひとつに、Waltl は従業員のトレーニングを挙げています。この会社では、15 人の実習生を受け入れています。「当社の優れた職人が新しい従業員を教育し、彼らの専門知識が受け継がれていけば、将来も優秀な職人だけがここで働くことになります」と Waltl は強調します。

工場はデジタル化を目指しています。フルオートメーションのソリューションにより、Möbel Manufaktur 社はデジタル化の方向へ大きく前進します。今後は、既存のネスティング機械、新しい縁貼り機 EDGETEQ S-500、そして新しい CNC マシニングセンタにロボットが装備される予定です。工場全体が製造実行システムによってネットワーク化され、材料の流れがより柔軟になり、さらに自動化されることになります。ソフトウェアの開発とプログラミングを行ったのは、実は Tobias Waltl 自身と彼の兄弟です。

Waltl は、デジタル化が正しい方向であることを確信しています。そして、「一番大切なのは、恐れずに前に進むことだけです」と断言しました。

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