2020/03/29   |   Niederfischbach   |   ドイツ

Otterbach 家具製作所: 精密さへの投資で

特に店舗施工では、スピードが勝負になります。そのことを念頭に、Otterbach 家具製作所では継続的な最適化に力を入れています。

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アルテンキルヒェン郡のニーダーフィッシュバッハにあるこの家具製作所は、常に競争力の強化に務めています。「最適化を継続していくことがいかに重要であるかを長年の経験から学びました」と家具職人マイスターの Christoph Otterbach (61) と Florian Otterbach (34) は説明します。二人はその理由を、「この業界では、柔軟性、品質、スピードが不可欠だからです」と話します。

1986 年に Christoph Otterbach が設立した工務店兼家具製作所は、店舗の施工を初めて受注したときから徐々にこの市場セグメントのスペシャリストへと発展してきました。設計事務所との密接な共同作業を続ける中で、Otterbach は信頼できる製造業者として順調に業績を伸ばしました。現在、14 人の従業員がこの製作所で働いており、店舗施工は売上げの約 75 % を占めています。重要な顧客グループは、特に家具業界と DIY チェーン店です。例えば実演コーナーや案内所、レジ、プレゼンテーションボードまたは技術エレメントなど、売り場用のあらゆる設備を少量から製造します。もう 1 つの重点は、オフィス家具や防災要素を備えた商業施設です。周辺地域では、今もなお個人客向けに個別の家具製作も請け負っています。

生産性は作業準備から始まる

Florian Otterbach は新しいテクノロジーに詳しく、何が重要かをよく理解しています。優秀な製造のスペシャリストへと成長する過程で、Otterbach は何年にもわたって Imos や Kuhnle といった実績のあるソフトウェアパッケージを利用してきました。組織化、プランニング、設計は、製造におけるデータの一貫性に合わせられています。「当社では 3D-CAD/CAM ソフトウェアを使って、すべての機械と全工程で時間を無駄にしないように計画と設計を詳細に行っています」と Florian Otterbach は話します。このことが、結果として生産性を向上させるからです。

継続することが重要

合理化と精密化を継続的に進めるため、過去 5 年間に Otterbach 社は定期的に最新のプロセス技術および機械技術に投資してきました。鋸と倉庫の組み合わせにより、全体のパネルロジスティクスと切断加工が自動化されました。これは大きな効果をもたらしました。Florian Otterbach は、「これにより、パネルハンドリング全体にかかる膨大な費用を大幅に削減することができました」と話します。

さらに 2017 年からは、Homag の CNC マシニングセンタ BMG 110 Venture (現: Centateq P-110) と併せて 5 軸技術を採用し、より柔軟な加工を実現しています。

業界標準のエッジ加工

最近では、生産性と加工精度をさらに向上させることを目的とした投資が素晴らしい成功を収めています。2013 年から使用してきた KAL 210 Ambition タイプに代わって、昨年、自動エッジ加工機 Edgeteq S-500 Profiline が設置されました。

ここでは、品質面の改善が非常に大きな役割を果たしています。これについて Florian Otterbach は、「今日可能になったゼロジョイント技術は、以前と比べて格段に改善しました」と高評価を与えています。

業界標準のこの堅牢な機械は、フルオートメーションと高い柔軟性を特徴としています。Edgeteq S-500 では、3 種類の接着方式が使用可能です。つまり、EVA、PUR、そしてレーザー用縁材を用いるホットエア方式 AirTec を 1 台の機械で使用することができます。「これにより、あらゆる品質要件にスピーディに対応できるようになりました」と Florian は言います。AirTec から EVA へ、または AirTec から PUR への切替えは自動的に行われ、手動によるハンドリングは必要ありません。

接合面ルーター加工からリニアガイド付きエンドカットユニット、スクレーパーに至るまで、Profiline の装備は精密さが持続するように設計されています。

Otterbach が特に指摘したのは、前縁と後縁をルーター加工するラウンドトリミングユニット FK30 です。これは 3 つの異なる半径または面取りに自動で合わせることができます。ならいローラ径、押し付け力、回転数は自動的に適合されます。マルチスクレーパー MN21 の場合も同様です。このユニットも、極めて正確にさまざまな形状に自動で合わせることができます。

自動化されたエッジ加工への投資は、それだけの価値があったと考えられます。「現在、精密さを維持したまま最大 25 m/min の送り速度で運転することができます」と Florian Otterbach は成果に満足しています。

すべてを一社で

90 年代の終わりから、Otterbach 家具製作所は、専門商社 Maschinen Kaul 社との信頼に満ちたパートナーシップに支えられ、Homag の高性能テクノロジーを採用してきました。「私たちは Homag と共に成長し、現在では、統一されたユーザーインターフェース、ソフトウェアモジュール、一貫したソリューションによって利益を上げています」と Christoph Otterbach はコメントしています。さらに、「パネル加工全体のサービスが一人の専任担当者を通して行われるため、多くの手間を省くことができ、トラブルも少なくなります。このことで、すべての機械のハンドリングも簡単になります。また、同一メーカーによる機械の交換は、製品モデルの切替えよりもはるかに簡単です。」と話しています。

「Tapio」で 4.0 に対応

Tapio により、Otterbach は製造 4.0 の方向に最初の一歩を踏み出します。このインテリジェントなデータマネージャーは、特に生産プロセスにおいて、最適化の可能性を開拓する支援をします。Otterbach にある Homag のすべての機械は Tapio に対応しています。現在、Otterbach では、クラウドベースのソリューションの 2 つのアプリを使用しています。MachineBoard により、すべての機械データと機械ステータス、エラーメッセージ、警告、アクションがスマートフォン上にリアルタイムで提供されます。機械にエラーが発生すると、Florian Otterbach は ServiceBoard を使って Homag の専門技術者に画像またはビデオを直接送信して、問い合わせます。最終的には、ビデオ機能によってスマートフォンまたはタブレット経由でそのサービス案件を共同で判定、分析、解決することができます。これにより、機械は迅速に使用可能な状態に戻り、コストが節約されます。Florian Otterbach は、「Tapio や各専門技術者との対話によって的確なサービスを受けることができるので、サービス時間も短縮されます」と話します。

常に前進を続ける

受注残が非常に良好なため、Otterbach 社は将来を楽観的に考えることができます。Christoph Otterbach は、「経験と製造力によって、当社は引き続き成功を収めることができるでしょう」と話します。次の投資先はすでに決まっています。「Homag の垂直 CNC マシニングセンタ Drillteq V-200 BHX を使えば、今後、5 軸 CNC によって負荷がさらに軽減され、加工時間がもっと短縮されるでしょう」と話しています。Florian Otterbach は、「単純な加工を行う部材では、この機械が本当にスピーディに仕上げてくれます」と賞賛しています。

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